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子育てコラム 〜指しゃぶり〜

コラム

2024.10.21

子どもが「指しゃぶりをしていて心配」という方も多いのではないでしょうか?

指しゃぶりは、乳幼児が行う行為の一つですが、年齢によって特徴や意味合いは変わってきます。

このため、年齢別の指しゃぶりの特徴を理解すれば、なぜ指しゃぶりをするのか?やめさせた方が良いのか?が考えやすいと思います。

乳児の場合

妊娠期にお腹の中の赤ちゃんのエコー写真で、赤ちゃんが手を口元に持っていっている様子を見たことがあるかもしれません。赤ちゃんが指しゃぶりをしているように見えますね。

赤ちゃんは、胎生24週頃から指を吸うようになり、32週頃になると指を吸いながら羊水を吸うことができるようになります。

お腹の中で吸うことを練習することで産まれたばかりの赤ちゃんもおっぱいを吸う🟰吸啜(きゅうてつ)することができます。

0歳児の赤ちゃんの場合、興奮した時に指を口に持っていく傾向が見られます。

これは、無意識の行為であり、不安な時は指をしゃぶることで安心感を得ようとすることも多くあります。

乳歯が生え始めた時期であれば、歯茎周辺にかゆみや違和感が出てきやすくなります。その症状を和らげるために、口の中で何かを噛む、舐めるという行為をする場合があるでしょう。

5ヶ月以降になるとものの特性をつかむために、ものを口の中に入れて確かめる行為が始まります。その一つとして指しゃぶりをする場合があり、いずれの特徴も成長する中で自然に起こるものです。

赤ちゃんにとって指しゃぶりは楽しい遊びの一つでもあるため、無理にやめさせる必要はありません。この時期に指しゃぶりをしていても温かく見守ることが大切です。

1歳〜2歳の場合

1歳〜2歳頃の指しゃぶりは、0歳児の時とは異なり、退屈な時や眠い時などに出やすいことが特徴です。

1歳を過ぎる頃になると、ハイハイも盛んになったりつかまり立ちをしたり、中には歩いたりして行動や興味の幅も広がっていき、指しゃぶりの時間が減ってきます。

お昼寝や夜の寝かしつけの時に指しゃぶりをすることがありますが、この場合でも無理にやめさせる必要はありません。

ただし、日中もずっと指しゃぶりをしていて、玩具を両手を使って遊ぶような姿が見られない時は注意が必要です。

指しゃぶりをする時間が長時間になると、歯並びに影響することがあるからです。

1歳を過ぎても日中指しゃぶりをしている時は、どんな時にしているかを見てみましょう。

一人でいる時に指しゃぶりをしている子には、大人が一緒に遊んで指しゃぶりをしている手を玩具の方へ促すといいでしょう。

指しゃぶりをさせないように、口から抜くというより、興味のある玩具へ気を引くことで自発的に手を動かすように促せたらいいですね。

または、両手を使った遊びが楽しいと思える経験を重ねることで指しゃぶりの時間は減っていきます。

両手を使った遊び

・いないいないばあ

・積み木を両手で積んでできたら両手でパチパチ

・押したり揺らしたりして音が鳴る玩具

・指先を使って紐通し

・コップを重ねる

・ねんど

一人で遊ぶより親御さんと一緒に遊ぶといいかもしれませんね。

指しゃぶりは、ある程度の年齢までは自然な行為なので問題はありません。

強引にやめさせるのではなく、子どもの心に寄り添いながら急がずゆっくりと働きかけることが大切です。

ご質問や聞きたいことなどがありましたら、スタッフにお声掛けください。

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