子どもの食の悩みは、子どもの発達と共に様々な種類のものが次々と出てくると思います。
「好き嫌いや偏食がひどくて困っている」「食事中の態度は、どうすれば良くなる?」など、子育ての悩みの中でも多い、「食の悩み」についてよく聞かれるものをあげてみました。
Q,幼児食は、大人の食事とは違うのですか?
A.幼児食は、大人と同じものが食べられそうだととらえている方も多いですが、奥歯が生えそろうのは3才くらいです。また、噛む力も弱いので食材によっては、噛めないこともあります。内臓機能も未熟ですから、衛生管理に気をつけてください。
満1才頃から完了食が始まります。完了食が始まって半年くらい過ぎた頃が、幼児食に移行する目安になると思います。
完了食は幼児食とほとんど同じですが、ごぼうやたけのこなどの硬いものやベーコンやえのき、こんにゃくなど噛みにくく飲み込みにくいものを除いたものです。
食べさせてはいけないということはありませんが、口の中に残りやすく詰まりやすいので注意が必要です。
また、1才前後になると離乳食で食べていたものでも食べなくなることがあります。味覚が発達してきて好みも出てくる時期なので、周りの大人や家族がおいしそうに食べていると、ある時、急に食べるようになることもあります。
嫌いだから食べないだろうと決めてしまわずに、苦手なものも食卓には出しておくといいと思います。
Q.食べるものが限定的でかなりの偏食です。どうすればいいでしょう?
A.小学校以降もなかなか食べられなくて食が進まない子がいます。
成長期には、食べられるものが増えてくることもあるのであまり無理強いすることはないと思います。
どんな栄養が取れているかを考え、あとは長い目で見守りましょう。
舌の感覚などが敏感な子どももいるので、なめらかな舌触りのものなどその子の好みのものを出してみるなどの工夫は必要だと思います。
食べられないことで叱られることが続くと、その食べ物を見るだけで悪いイメージが思い起こされるようになる場合があるので注意しましょう。
子どもの生活をトータルで見ると、子どもの食の悩みは軽くなります
○生活リズム
○「流れ」をつくる
○一緒に食べる
○声をかける
○食べ物に触れる・慣れる
まず、生活リズムを整えます。
おなかを空かせて食事の時間を迎えることが大切です。
「流れ」とは、食事の前にエプロンをつけるなどいつものパターンを作ること。そして大人も一緒に食べ、楽しい声をかけることもいいですね。
また、手伝いで野菜を洗うなど子どもが素材に直接触れることも大切です。
自分で触れると興味が湧いて食べてみたいという気持ちになることもあります。
子どもが食べない時、食事に直接関係することばかり気になりがちですが、食事を含めて子どもの生活をトータルで見ることが大切です。
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