子どもの食事で気になることでまず思い浮かぶのは、スプーンや箸の持ち方ですね。
「○歳になったら箸が持てるようになる」というものではありません。
食事をするようになる0歳からの積み重ねです。
園でもおうちの方と連携をとりながら、一人ひとりに合った援助をしています。
スプーンや箸の持ち方の他にも食事をする際に身につけて欲しい「子どもの食事のマナー」を挙げてみました。
食事のあいさつ
「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつを欠かさないことです。
言葉にできないうちは、両手を合わせてあいさつができればOKです。
周りの大人が一緒に手を合わせ、笑顔で「いただきます」を言えば子どもも自然に真似をするようになります。
食事中に立ち歩かない
小さな子どもにとって一定時間座って食べることに集中するのは難しいことと思うかも知れませんが、これも小さな時からの積み重ねです。
食べる前に「食べている時は立ち歩かない」ことを伝え、席を立ったら「座りなさい!」というより、「ごちそうさましようね」と声をかけて食事を切り上げましょう。
また、食事の時間の基準は、20〜30分を目安にしましょう。
ダラダラと食べていたら満腹のサインです。
集中して食べることは大切なことです。
口に入れすぎない
口の中いっぱいに頬張ってしまうと噛みきれなくて出してしまうことがあります。
口に入る量を加減して食べるように伝えましょう。一口量が多すぎると箸やスプーンを持つ反対の手で口の中に押し込んでしまい手も汚れます。
また、スプーンで口の中へ掻き込んでいないかなども見てあげてください。
噛んでいる最中は、口を開けないということも伝えてあげましょう。
食器を叩いたりしない
食事中にスプーンでお皿を叩く音を面白がる子がいます。
「ダメー!」と大声を出して阻止してしまいそうですが、冷静に子どもの目を見て、「食事中だよ。やめようね。」と注意しましょう。
冷静な態度から、いけないことだと感じてもらえると思います。
一度や二度言っても直るものではありません。繰り返し伝えていきましょう。
正しい姿勢や作法で食べる
食器はどんなものを使っていますか?
もしワンプレートで出していたなら茶碗とお椀に変えてみましょう。
食事の際は、「肘をつかない」「茶碗やお椀は持って食べる」「スプーンを持たない手は器に添える」など周りの大人が手本を見せて、少しずつで良いので教えていきましょう。
また、椅子に座って食事をとっているご家庭も多いと思います。足がしっかりと床についていないと姿勢が悪くなる原因になるので、台を置くなどしてみてください。
園では、給食やおやつの際に上記のことをそれぞれの年齢や発達段階を踏まえて子どもたちに伝えています。
家族で食事をすることは、食事のマナーを自然に学べる機会です。
マナーは、大切ですが厳しくしつこくなりすぎると子どもにとって食事の時間が苦痛になってしまいます。
「まだ小さいから仕方ない」と考えるのではなく、小さいうちから少しずつ積み重ねていきましょう。日々の習慣が大切です。
お子さんの年齢でどのくらい、何を伝えたら良いか分からない・・・と思われたら担任までお尋ねください。
ワンポイント 〜咀嚼は、うまくできていますか?〜
咀嚼は、体に様々な影響を与えています。
① あごを発達させる
② 唾液の分泌が増える
③ 食べ過ぎを防ぐ
④ 脳を発達させる
⑤ 気持ちを落ち着かせ、集中力を高める
⑥ 豊かな表情が生まれる
食事をするときの姿勢の悪さは、歯並びの悪さにもつながります。体が発達段階にある乳幼児期のうちに噛む習慣がつくと良いですね。
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