誤嚥とは、食べ物を飲み込む(嚥下・えんげ)時に起こる事故のことです。
食べ物が喉に詰まったり気管に入ってしまったりして、最悪の場合には、死に至ることもあります。
また、誤嚥したことに気づかず、食べ物や唾液などと共に細菌が肺や気管に誤って入り、気管支炎や肺炎を起こすことも珍しくありません。
赤ちゃんや子どもが誤嚥を起こしやすい理由
・口に食べ物を入れすぎる
・よく噛んでいない
・話しながら食べる
・吸い込んだ拍子に気管に入ってしまう(豆腐・ぶどう等)
喉に詰まらせやすい食べ物
1、もち
2、ピーナッツなどの豆類
3、ポップコーン・せんべい
4、ぶどう・ミニトマト
5、飴玉・ラムネ・グミ
6、ピーナッツバターやディップ類
7、ゼリー・マシュマロ
8、ホットドック・パン
9、唐揚げや焼きそば等の肉類
ポップコーンは、十分に噛む力が備わってから与えます。食べにくそうにしている時は、無理に飲み込ませようとせず、吐き出させてもいいでしょう。(3才頃から)
ミニトマトやぶどうなど丸い形状のものは、半分か1/4に切ってから与えます。手元に包丁がない場合は、かじらせてから与えましょう。
ゼリーは、なるべくスプーンで一口すくって食べるようにしましょう。カップから吸い込んで食べるタイプは、控えた方が無難です。
誤嚥を予防するために気をつけること
・子どもの食べやすいサイズに食べ物を切る
・一口量を少なくする
・気管支に入りやすい食べ物は、3才頃から与えるようにする
・遊び食べをさせない
・ゆっくりと食べる習慣をつける
・お茶や水を飲みながら食べる(食べ物をよく噛まずに流し込んでしまうので注意)
子どもが食品を喉に詰まらせた時の対処法
<意識がある時>
乳児の場合 背部叩打(こうだ)法
1、大人が椅子に座った状態で膝の上に子どもを抱き、うつ伏せにさせる
2、背中をトントンと強く叩き出させる
乳児以外の場合 ハイムリッヒ法
1、子どもを立たせて背後に周り、子どもの両脇の下から手を回す
2、子どものへそを確認し、へそとみぞおちの間で両手を組む
3、へそとみぞおちの間のところを自分の方(手前上方)に圧迫して吐き出させる
<意識がない時>
呼吸困難に陥り、チアノーゼが見られる、反応がない、声が出ないといった場合は、一刻を争います。直ちに119番通報をして救急車を呼び、周囲の人に助けを求めましょう。
誤嚥は、食材の調理の仕方や食べ方によってある程度防ぐことができますが、びっくりした時など何かの拍子に食べ物を詰まらせてしまうこともあるでしょう。
大事なことは、子どもの異変に大人がすぐに気づいてあげることです。向かい合って食事をしていれば、早食いや大食いをしていないか、食べにくそうにしていないかを察することができます。
食事は、家族にとって大切な団らんの時間です。なるべく子どもだけで食事をさせず家族で食卓を囲むようにしたいですね。
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