子育てコラム 〜大人が思う、子どもの困った行動〜

「この子は、なぜいうことを聞かないのだろう?」「なぜ、ダメだということをわざわざするのだろう?」など、お子さんの行動に悩まされることはありませんか?

乳幼児の特徴

保護者にベッタリと依存している時期から、保護者との愛直関係を基盤とし、徐々に自立していきます。

愛着とは、保護者などの養育者と子どもに生まれる心の絆のことです。

身近な人たちの愛情を感じることで育つ情緒の安定と保護者への信頼感は、「生きる力」の基礎となります。

保護者の言葉に意味を持たせる

お子さんが「なかなかなかなか言う事を聞かない」とお困りの保護者の方は多いと思います。

例えば、お風呂の時間なのに遊び続けている場合「お風呂に入らないと怒るわよ!」「もう知らない!1人で入りなさい!」と言ってしまったことがあるかもしれません。

ここでたとえお風呂に入ったとしても、脅されて怖いから従っているだけで自分の気持ちを抑えてしまっていることが多いのです。

お子さんの行動を促すためには感情的にならず、まず保護者からきちんとなぜこう言うのかを話してみましょう。

子どもをしつけるには「言葉に意味を持たせること」が大切です。育てにくくなるのは保護者の言うことと行動が一致していなかったり状況によってコロコロ変わったりするなど、言葉に意味をもたせないからです。

「昨日と今日、言っていることが違う」「駄々をこねれば許してくれるだろう」と思えば、子どもは益々制限なく要求してくるようになります。その結果、「育てにくい」と思ってしまいます。

困った行動を引き起こすのはどうしてか?

・自分の気持ちを十分に聞いてもらった経験が少ない

・授乳中に目を合わせず、スマホばかり見ている

このように幼少期から「自分のことを誰も見ていない」「自分の気持ちを誰にも聞いてもらえない」という経験をしていると、心の絆ができていないので第一反抗期に過剰に保護者を困らせる行動を起こすようになるのです。

友だちをすぐ叩く、頻繁にかんしゃくを起こすなどの困った行動をしてしまう場合、お子さんの心が傷ついている可能性があります。そのサインに気づくことがとても大切です。

困った行動の裏側にある子どもの気持ちを考える

お子さんが困った行動をした場合、その子なりの理由が必ずあります。

「そんなことしたらだめでしょ!家の外で立っていなさい!」と子どもを従わせ一時的に行動が治まったとしても、それはその時従わされただけのことです。

お子さんは自分の気持ちを聞いてもらえないため、なぜダメなのかを理解できずにまた同じことを繰り返してしまいます。

なぜその行動をしているのか?子どもの気持ちに寄り添い言葉に出して欲しいと思います。

「本当はこうしたかったの?」「これが嫌なのね」と子どもの思いを言葉にして確かめて「あなたの気持ちはわかる」と共感してあげることが大切です。

保護者の気持ちを言葉で伝えて

普段、保護者の方が我慢していて限界になってからカーっと怒るよりもあまり我慢せず「お願い、今は静かにして欲しいな」と穏やかに頼んでみませんか?そして静かにしてくれたら「ありがとう。嬉しいな」と子どもに嬉しい気持ちを伝えてください。

「まだ小さいから言っても分からないから・・・」と思いがちですが、小さい頃から保護者の思いを言葉にして伝えるようにしていくと、いつの日かそれが理解できるようになってきます。

困った時は周囲の人に相談を

お子さんの困った行動を1人で解決しようと思うと、なかなか難しかったり、疲れてしまう事もあります。


そんなときは、園の先生や、お子さんの発達や成長を相談できる窓口などを利用して、一緒に考えてみるのも良いでしょう。

困ったことがあればいつでもお声がけくだいね。一緒に考えていきましょう。

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